若手現場監督にオススメ!実務で使える書籍6選!

施工管理業務

「仕事を早く覚えたい」「知らない工事について調べたい」と思っても、どの書籍を買ったらよいが分からないと悩んだりしませんか?

建築工事について書籍はたくさんありますし、内容も一般向けなものから高度に専門的なものまでさまざまです。さらには多くの書籍は一冊の値段が高いうえに、書店に置いていないことも多いので取り寄せてもらったりネット通販を利用するなどハードルが高くなりがちです。

今回は工事現場で使用する頻度がとても高く、必須と言える書籍を紹介します。工事現場に着任したときに現場事務所に無い場合には実務が始まる前に用意する必要ある書籍を2種類

工事現場の現場管理を行う若手現場監督が読んでおくと管理業務に生かせる、読みやすく理解しやすい参考図書を4種類紹介します。

この記事で分かること

  • 建築工事管理に必須な工事仕様書2選
  • 現場監督が仕事の知識を得るために最適な書籍4選

現場監督が実務で使える仕様書としての書籍

仕様書は多くの建築物の施工基準として適用図書に採用される資料です。適用図書は、その建築物の基準となる図書です。施工者は適用図書を設定し監理者の承認を得ることが必要です。

公共工事標準仕様書

公共工事標準仕様書は国土交通省が制定した標準仕様です。多くの建築物の施工基準として適用図書に採用される仕様書です。

適用図書は、その建築物の基準となる図書です。施工者は適用図書を設定し監理者の承認を得ることが必要です。

公共工事標準仕様書の目的などはコチラ↓

この標準仕様書は、国土交通省官庁営繕部及び地方整備局等営繕部が官庁施設の営繕を

実施するための基準として制定したものです。また、この標準仕様書は、官庁営繕関係基

準類等の統一化に関する関係省庁連絡会議の決定に基づく統一基準です。

利用にあたっては、国土交通省ホームページのリンク・著作権・免責事項に関する利用

ルール(http://www.mlit.go.jp/link.html)をご確認ください。

国土交通省大臣官房官庁営繕部

引用公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成 31 年版

公共工事標準仕様書はおよそ3年毎に改定されるため、工事の開始時期が改定直後の場合には設計図がどの版を基に作成されたのかを確認してする必要があります。

建築工事標準仕様書・同解説(JASSシリーズ)

建築工事標準仕様書・同解説は建築工事の技術的な標準仕様を記載した「標準仕様書」です。

公共工事標準仕様書より細かく技術的な指針が記載されています。建築物を施工する際に、適用図書として設定されることも多い仕様書ですね。

建築工事標準仕様書・同解説は「一般社団法人 日本建築学会」が出版しています。

一般社団法人日本建築学会のHPはこちら

JASS 5  鉄筋コンクリート工事

JASS5は鉄筋コンクリート構造による建築物の通常の鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事に適用される技術的な仕様書です。

鉄筋コンクリート造の躯体を構築する鉄筋やコンクリートの施工方法、コンクリートの形状をきめる型枠の施工方法のほか、それらの管理基準や検査基準など詳細に記載されています。

JASS5は何度か改定されています。最新版は2018年に発行された第15版です(2021年10月現在)

JASS 6 鉄骨工事

JASS 6 は鉄骨構造による建築物の鉄骨工事に適用される技術的な仕様書です。

鉄骨工事の管理基準や検査基準など詳細に記載されおり、鉄骨工事の工事管理をおこなうためには必ず確認しておく必要のある仕様書です。

JASS 6 の最新版は2018年に発行された第11版です(2021年10月現在)

現場監督が仕事の知識を得るために最適な書籍

次に、建築現場で行われる各種工事の内容や進め方が知りたい場合や、現場で使用される用語を知りたいときにおすすめな書籍を紹介します。

  • 施工がわかるイラスト建築生産入門
  • 超図解でよくわかる建築現場用語完全版
  • 世界で一番楽しい建物ができるまで図鑑 RC造・鉄骨造
  • 安全法令ダイジェスト ポケット版テキスト版

施工がわかるイラスト建築生産入門

建物を計画しつくる流れを「建築生産」といいます。建築工事の計画から各工事の概要や進め方を多くのイラストや図解によってわかりやくすまとめられた書籍です。

この「施工がわかるイラスト建築生産入門」は著:日本建設業連合会です。日本建設業連合会は全国的に総合建設業を営む企業や、それを構成する建設業者団体が連合した団体です。

総合建設業の連合が建設工事について、全国の建設業にかかわる人に向けて分かりやすくまとめた専門的でありながら読みやすい教科書的な書籍です。

超図解でよくわかる建築現場用語完全版

工事現場では建築用語など多く使われます、工事を長年行っている監督や職人さん達には一般的であっても始めてその工事に関わる若手現場監督には聞いただけでは内容が分からない用語もたくさんあります。

この書籍は一般的な用語集とは違い、工事現場で使用される用語を文章だけでなく図によって解説してくれているので理解しやすいといった特徴があります。

今回紹介する「知識を得るために最適な書籍」としては最もページ数が多く、内容も専門的な内容まで網羅されている書籍です。若手からベテランまで使えるおすすめ書籍です。

世界で一番楽しい建物ができるまで図鑑 RC造・鉄骨造

RC造(鉄筋コンクリート造)の建物や、鉄骨造(S造)の建物がどの様につくられていくのかを、基礎~躯体~屋根~仕上げと各工事を図や写真を豊富に掲載しつつ解説してくれている書籍です。

建物の構造は、アイソメ図や断面図によってどの位置にどのような部材が収まっているのか分かりやすく示されているので表紙に記載されている「見るだけで分かる!」は納得できる内容です。

安全法令ダイジェスト ポケット版テキスト版

工事現場では安全第一が基本です。では安全管理の基準は何を確認すればいいのでしょう。

工事現場の安全管理は、安全衛生法や関連する規則などをもとに管理を行うのですが、法律なので読みにくく理解が難しいこともあります。

「安全法令ダイジェスト」はそれらの法令について工種毎にまとめられているほか、イラストや表が記載されているので読みやすく理解しやすい書籍です。

ポケット版のサイズは(横10cm×縦14cm)と現場へも持ち運びしやすいサイズです。じっくり落ち着いて読みたい場合には同じ内容で大きいサイズのテキスト版B5判(横18.2cm×縦25.7cm)がおすすめです。

現場監督におすすめ書籍のまとめ

今回は現場監督が工事現場で使用する頻度がとても高く工事現場には必須と言える書籍(仕様書)を2種類。工事現場の現場管理を行う若手現場監督が読んでおくと管理業務に生かせる、読みやすく理解しやすい参考図書を4種類紹介しました。

仕様書の2種類は「工事標準仕様書」と「建築工事標準仕様書・同解説(JASS)」です。JASSは工種毎に1からナンバリングされています。特にJASS 5 鉄筋コンクリート造は多くの工事で関係する工種なので必ず用意しておきたい書籍です。

現場監督が実務で使える仕様書としての書籍として、施工がわかるイラスト建築生産入門、超図解でよくわかる建築現場用語完全版、世界で一番楽しい建物ができるまで図鑑 RC造・鉄骨造の工事関連書籍を3種類と、安全法令ダイジェスト ポケット版テキスト版の安全管理書籍の1種類を合わせて4つ紹介しました。

いずれも若手現場監督にとって有用な書籍です、気になるものからでいいので手に取ってみてください。

今回は以上です、ではまた!

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