【施工者の仕事】建築工事の流れと施工管理業務の関係を解説!

施工管理業務

今回は、建築工事(プロジェクト)全体の流れを確認しつつ、施工者であるゼネコンの技術者はどんな管理業務をどの時期に行うのか確認していきます。

これから管理業務を行う若手技術者に向けた基礎的な解説記事です。

自身がいつ、どんな業務をおこなうことが求められているのか把握することが出来るような内容を記載しています。

この記事でわかること

1.建築工事(プロジェクト)全体の流れ

2.工事全体の流れ

3.各工事に係る管理業務

順番に確認していきましょう!

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建築工事(プロジェクト)全体の流れ

プロジェクトの流れは、企画・計画→設計→施工→竣工引き渡し→維持・保全の順に行われます。

企画・計画

プロジェストの初期構想として、建物をどのように使用して事業を行うのか、事業計画や基本計画(基本プラン)の作成していきます。

この作業は、主に建築主と設計者で行われます。

設計

建築主から設計委託されて基本設計や実施設計(詳細設計)を行います。

主に設計事務所が行う、ゼネコンの設計部門に委託されることもありますね。

施工

建築主から業務委託をされて施工監理業務や施工管理業務を行います。

施工監理

建築主から監理業務を委託された設計事務所などが行う業務です。

工事によってはゼネコンの設計部門へ業務委託されることもあります。

施工管理

建築主から施工を業務委託されたゼネコン等が行う業務です。

工事全体の流れ

つぎに、建設工事全体のおおまかな流れを確認していきましょう。

建築工事は、準備工事→山留・地業工事→躯体工事→設備工事・仕上げ工事→外構工事のように工事を進めます。

これらの工事の進め方を表にしたものが工事工程表です↓

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各工事に係る管理業務

ここでは各工事を行うときの管理業務を品質・原価・工程・安全・環境ごとに確認してきます。

準備工事時期に行う業務

品質

  • 敷地境界・埋設物の確認
  • 総合仮設計画(図)の作成
  • 施工図の作成

原価

下請負契約や実行予算の作成します。

工程

  • 総合工程表の作成(マスター工程)
  • 各種工程の作成

安全

  • 諸官庁や労働基準監督署への届出や申請を行う
作成が必要となることが多い書類のピックアップです
  • 特定事業開始届
  • 時間外・休日労働における協定届
  • 就業規則届
  • 道路使用・占用
  • 建築工事計画届作

作業を開始する何日前までに提出する。といった決まりがあるので要注意です。

環境

  • 近隣への説明や協定の締結
  • 環境に関する諸官庁届出
必要となることが多いもの
  • 土壌汚染対策法に係る届出
  • 建築リサイクル届
  • 特定建設作業届

山留・地業工事時期に行う業務

品質

  • 杭芯や杭天端高さ・山留の変形管理
  • 掘削深さの確認

原価

  • 工事出来高確認
  • 支払い・予算管理

工程

全体工程に基づいた部分工程の作成します。

  • 月間工程
  • 週間工程

安全

  • 山留の崩壊など異常が発生しないように変位の測定
  • 地下水の水量や被圧水の管理
  • 掘削角度管理や法面の崩落防止

環境

  • 排水やくみ上げ水管理
  • 周辺地盤への影響確認

躯体工事・仕上げ工事・設備工事時期に行う業務

この期間が全体工事期間のうち最も長い範囲です

現場監督らしい業務を行っている(?)期間ですね

品質

  • 資材の検査、品質管理、自主検査
  • 立会検査

原価

  • 工事出来高の管理
  • 無駄な作業や材料はないか確認

工程

  • 各種工事間の作業調整
  • 詳細工程の作成
  • 進捗確認

安全

  • 作業エリアの巡視
  • 定期点検の実施

環境

  • 騒音・振動の確認
  • 産業廃棄物の適正処分
  • 記録書類の管理

建築工事の進め方と管理する項目まとめ

今回は、建築工事(プロジェクト)全体の流れから、どんな業務を、どの時期に行うのか確認しました。

工事も管理業務もたくさんあるので事前に確認して慌てずしっかり準備しましょう。

各工事の管理手法やそのポイントの解説などは次回以降しっかりやっていきます。

ではまた!

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