今回は土工事(掘削工事)の施工管理のポイントを紹介します
この記事は前回投稿の記事からの続きとなります、合わせて参照ください
この記事で分かること
1.土工事の流れ
2.土工事の施工管理ポイント
工事計画を行う前に施工管理ポイントを確認していただき、焦らずしっかり準備を進めていきましょう
土工事の工事時期は、山留や杭工事のあとに行われる工事です、全体工程としては序盤に行われる工事です↓
工事の流れ
土工事の施工管理ポイントを確認してきましょう~Prat2です!
土工事(掘削工事)の流れはこちら↓
前回は準備~掘削を行い、土砂を搬出するまでを確認しました
今回は「切梁・腹起しの設置」から順番に確認してきましょう
切梁・腹起しの設置
所定の深さまで掘削が完了したら切梁と腹起しを設置していきます
手順は下記の流れです
1.山留壁に腹起しを受けるための、ブラケットを溶接します、
2.腹起しと山留め壁の隙間は裏込め材等を充填し、山留の側圧が腹起し材に伝わる様に施工します
3.切梁・腹起こし・火打り梁相互の接合部には隙間を作らないように、しっかりと接合したことを確認します
4.切梁の通りはズレなく通るように設置します
5.ジャッキによる加圧は、切梁のボルトを緩めた状態で行います
計測管理
各項目が計画値以下であることを確認します
計測をどのように行うか、測定方法を事前に設定しておきます
傾斜計(手動・自動)や、ピアノ線、下げ振り、トランシットなどから現場の状況に応じて選択します
床付け・地業
床付けは、掘削面が平らになるように仕上げることです
床付け
計画深さを確保できていること
直接基礎の場合には支持地盤に想定した地耐力があること
床付け面の攪乱(かくらん)させないように、バックホウの詰めは平爪を使用して作業する
砕石地業
材料は計画したものであることを確認(C-40やRC-40など)
敷き均し厚さを確保
⇒基準は設計図を確認しましょう
機械で転圧し、平坦に仕上げます
防湿シート張り
捨てコン打設
~躯体工事~
躯体工事の説明はボリュームがあるため、別記事で解説します!
支保工の解体
計画時に設定した支保工解体条件がそろったことを確認して解体します
などなど
埋戻し
埋め戻し時に確認するポイントです
型枠の撤去確認
放置すると腐って沈下を生じさせる恐れがあります、必ず撤去しましょう
埋戻し材料の選定
設計図によって指定されたものを使用します
締固め
余盛り
埋め戻し作業後、時間経過でおこる沈下量を見込んで余分に埋め戻します
埋め戻し土が砂の場合は50~100㎜程度、粘性土の場合は100~150㎜程度、余盛しておきます
但し、土間工事前には再度整地して、土間コンクリート厚さを確保できるようにしましょう
山留め壁の撤去
親杭やシートパイルを重機を使用しての引き抜きます
使用する重機は移動式クレーンに二引き抜き用の機器を取り付けたものを使用します
引き抜き後のポイント
引き抜き後の隙間には砂・モルタルなどで十分に充填します
引き抜き作業中は、周囲の地盤に変化が生じる予兆はないか・生じていないか測量機器を使用して確認します
安全管理
ここでは土工事にかかわる安全管理について確認します
資格や専任が必要なもの
安全設備
土工事を行うときに必要になる安全設備の紹介です
安全管理は、設備や作業環境を安全にすることを上位で行い、そこで処理しきれないリスクをハーネスなどの道具を作業員さんがしようすることでカバーします
優先することは設備で安全な状況を作ることです
手すり・昇降設備
法令で高さ2以上の作業床の端部、開口部には囲いや手すりの設置が必要とされています
現場では落差が1.5mであっても1mであっても手すりは設置することが多いです
転落防止を行うことと、作業区画を明確にすることを目的としていますね
手すりを設置する高さの場合は、昇降設備も必要な高さです
はしごや階段など、工事状況に適したものを設置してください
掘削法面の角度基準
地山の種類によって法面の角度は制限されます
クレーン機能付きバックホウについて
主に掘削作業を行う重機であるバックホウには、クレーン機能が付いたタイプがあります
3t未満の移動式クレーンとして使用することが可能です
車両系建設機械と移動式クレーンの構造規格適用され、クレーンモードに切り替えると外部の表示灯が点灯します、周囲からでも確認できるので必ずチェックしてください
小型移動式クレーン技能講習以上の資格が必要です、車両系建設機械の資格だけではクレーン機能を使った作業を行うことはできません。作業前には資格証の確認をおこないましょう
まとめ
前回と今回で土工事(掘削工事)の施工の流れと施工管理ポイントを確認しました
重機を使用したり、深さのある掘削をしたり、重量物を設置・解体したりと、危険が伴う工事でもあります
品質管理も安全管理もぬかりなく行うために、事前の準備をしっかりしたいですね
以上です、ではまた!
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