今回は、建設業の仕組みと建築施工管理業務の概要について解説していきます
若手技術者が施工管理業務を行う上で、あらかじめ知っておくと自身がおこなう業務内容が理解しやすくなると思いますので最後まで読んでいってください!
この記事でわかること
1.建設業の全体像である「建築生産」のしくみについて
2.ゼネコンの技術者の業務内容を確認
順番に確認していきましょう!
建設業の全体像である「建築生産」のしくみについて
建築物をつくる活動・営みを建築生産と呼びます
おおまかに上記のような流れで建築生産は進行していきます
建築生産には多くの職種や人が関わっています、順番に確認していきましょう
建築生産に係る職業
それぞれの役割
建築主(けんちくぬし)
建築主は、建築物を建てるためや維持管理を行うための工事を発注する者です
建築主は個人や会社などの組織の場合があり、公共事業では国や地方自治体となる場合が多く
呼び方としては、建築主の他に発注者や施主と呼ばれることがあります
建築主は、設計事務所やゼネコンを選定することができます
設計者(せっけいしゃ)
設計者は、建築主から設計の依頼を受けて業務を行う者です
設計業務において建築主の想いやイメージを形にするために、設計図や特記仕様書を作成します
工事監理者(こうじかんりしゃ)
工事監理者は、建築主から工事監理の依頼を受けて業務を行う者です
監理業務は、設計図どおりに工事現場で適切に工事が行われているか建築主に代わって確認をします
工事状況に不具合があれば、建築主への報告や施工管理者に是正指導などを行います
施工監理と施工管理は読み方が同じなため、「監」に着目して「さらかん」と呼ばれることがあります
ゼネコン(総合建設業者)
建築主から工事を一括して施工業務を委託され、建設現場での施工管理を行う者です
ゼネコンの技術者は主に、品質・原価・工程・安全・環境について建物を施工するうえでの管理業務を行います
ゼネコンの支援部署では、設計業務・積算業務・技術支援業務・安全管理支援・事務支援などを行います
また、一つの工事を施工するために複数の企業が共同で工事を受注・施工するための組織(共同企業体)を組むこともあります、JV(ジョイントベンチャー)とも呼ばれますね
サブコン(専門工事業者)
ゼネコンから建設工事の一部を下請負し、専門的な工事を行う者です
専門工事業には、鳶工・型枠大工・鉄筋工・左官工・造作大工・防水工・外装工・電気工・配管工などなど
建設業種は29業種あり、それぞれ工事を請け負うためには国土交通大臣または都道府県知事による「建設業の許可」が必要になります
サブコンは工事現場で実際に作業を行い、管理業務も行う工事業者さんです
ゼネコンの技術者の業務内容を確認
ここではゼネコンの技術者である施工管理者や現場監督の業務を解説します
業務内容は、建築物の施工かかわる管理業務(建築施工管理)全般です!
順番に概要を確認していきましょう
施工管理業務の目的
品質の良いものを、適切な費用、契約工期内に、安全で、環境に配慮してつくること
これがメインテーマですね
次に業務の詳細を見ていきましょう
①工事計画の作成・立案
各工事をどのように施工するか計画する「施工計画」
各工事をどの時期にどんな期間で施工するかを計画する「工程計画」
②発注・手配業務
資材の発注
専門工事業者の手配
建設機械の手配など
③工事全体の管理
品質の良いものを、適切な費用、契約工期内に、安全で、環境に配慮してつくること
これに欠かせない管理項目です
④施工図の作成
工事を完成させるために、設計図書に基づいて設計図書では表現できなかった詳細な寸法などが分かる図面を作成します
総合図・躯体図・製作図・仕上げ図などなど、
実際に職人さんが建物をつくれるように分かりやすい図面を作成することが大切です
⑤VE案・改善案の作成
当初の計画より品質を向上させたり使い勝手をよくするために、施工のプロとして提案を実施します
まとめ
建物をつくる建築生産には、建築主・設計者・監理者・施工業者がかかわっています
管理技術者の業務はたくさんありますが、なかでも施工管理の5つの要素を管理することが重要です
施工管理の5つの重要な要素は、品質・原価・工程・安全・環境の管理です
※今回出てきた各項目については今後詳しく解説していきます
以上です!ではまた!
コメント